セピオライトには、保湿能力の高さに加えて、強い脱臭効果もありますので、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドなどの人体に有害な物質を吸着します。そこで、セピオライトを焼結したボールをマルチング材として実際に行ってみました。
'マルチ=mulch:根を覆う'の意味からきています。土壌の保湿などの植物の養生方法のことで、畑の黒いビニールシートもマルチング材です。土木、造園などで技術用語とし ても使われています。
セピオライトのマルチング材は、次のような循環型の効果が考えられます。
まず、室内に発生したホルムアルデヒドなどの有害物質をセピオライトが吸着します。 吸着した有害物質は、散水の水に溶け込み、洗い流されてマルチング材下の土壌に運ばれます。土壌にはバクテリアが存在し、その有害物質を分解してくれます。エコプラントの根が、その水分を吸い上げます。根から体内へ汲み上げられ、葉から空気中へ、水蒸気として放出します。
散水後のセピオライトに脱臭力が残っているかを下記試験要領で実施しましたので、参考として掲載します。
試料:金平糖型のセピオライト約50gを用いる。
測定日:平成19年12月19、20、21日
〇測定1回目
容量13リットルのガラス製デシケーター内に、ホルムアルデヒドを注入する。
初期濃度を測定後、試料をデシケーター内に静置する。
ガス検知管にて経過時間ごとのデシケーター内の濃度を測定し、脱臭率を求める。
○測定2回目
1回目の測定が終了した試料をデシケーターから取り出す。
その試料に水をかけた後、1日自然乾燥させる。
乾燥させた試料を用いて、1回目と同様の試験を行なう。
○測定3回目
2回目で使用した試料を用いて、2回目と同様の試験を行なう。
試験2、3回目と重量が増えているのは、セピオライトが乾燥しきっていないと思われますが、脱臭力は残っているようです。
観葉植物は通常、室内インテリアのひとつとして扱われることが多く、玄関やリビング、会社のオフィスなど数多くの人に親しまれています。その中でも”エコ・プラント”と呼ばれる植物が注目されているのは、室内の汚れた空気を浄化するからです。そのエコプラントについて、この書籍では細かく記述されていますが、残念ながら現在では廃版となっています。
「エコ・プラント」
B.C.ウォルヴァートン著
主婦の友社